2019/02/14
跳ね上がる手紙
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
小学5年生の時に好きな人はとても頭も良くスポーツも万能の女の子だった。
みんなの憧れの彼女。
でも、おそらく僕と彼女は両思いだ。
5年生ながらにそう確信している。
しかし小学生も大人も変わらない噂話が流れるのだ。
彼女は山田のことが好きだという噂が入ってくる。
ちらっと見ると山田と話す彼女。
山田の話に笑う彼女。
昼休みにイアリア人ばりに山田が彼女をボール遊びに誘う。
山田、お前はインターナショナルスクール出か?なんだそのアグレッシブさは。
初めて覚える嫉妬。
きっと山田も彼女のことが好きだったんだろう。
ある日の放課後、数人しか残っていない教室で誰かが女子の回し手紙(授業中に回す手紙)を拾った。
そこには彼女と友人との会話が記録されていた。
「〇〇ちゃんは722226のこと好きだもんね。」
「今日も722226赤いジャージだったよ。」
そう、暗号で書かれているのだ。
小学生にしてこの危機管理能力、おそるべし!!
赤いジャージを着ている男子は俺しかいない!!
そして26は俺の背番号だ。
たぶんこれは俺のことだ。
気絶しそうになった。
そんなある日、彼女の友達から「これ〇〇ちゃんから!」と手紙を受け取った。
「なにが?」と全くピンと来てないという役を見事に演じきりダッシュで帰宅。
誰も見つからないようにトイレで読んだ。
そこには昼休みも授業中も、ずっと僕をみていると書かれてあり、僕のことが好きだと綴られてあった。
人生で一番嬉しい手紙をもらった。何度もなんども読み返した。
この後僕はどう返事を返したのは覚えていないのだが、この日から僕たちは自然と付き合うと言う形になりその関係が中学3年生まで続いた。
あの頃から少し少し気になっていて、なんとなく気づいたことがある。
毎月席替えがあるのに4ヶ月も席替えがないのはおかしかった。
成績優秀な彼女が先生にお願いしていた気がする。頭のいい彼女にお願いされて断れなかったのではないか。
それほど僕と彼女が隣の席になって数ヶ月も席替えがなかったのはおかしかった。
完全に両思いだったのに彼女に告白させてしまったこと。
大人になって、当時の僕は待つばっかりでいくじなしで、小さな少女に全面を任せてしまったことを恥ずかしく思う。
彼女は僕とうまくいくためにいろんなことを努力してくれたんだと思う。
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
僕の彼女に対する失敗はこの時ばかりでなく、数年後まで持ち越される。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
小学5年生の時に好きな人はとても頭も良くスポーツも万能の女の子だった。
みんなの憧れの彼女。
でも、おそらく僕と彼女は両思いだ。
5年生ながらにそう確信している。
しかし小学生も大人も変わらない噂話が流れるのだ。
彼女は山田のことが好きだという噂が入ってくる。
ちらっと見ると山田と話す彼女。
山田の話に笑う彼女。
昼休みにイアリア人ばりに山田が彼女をボール遊びに誘う。
山田、お前はインターナショナルスクール出か?なんだそのアグレッシブさは。
初めて覚える嫉妬。
きっと山田も彼女のことが好きだったんだろう。
ある日の放課後、数人しか残っていない教室で誰かが女子の回し手紙(授業中に回す手紙)を拾った。
そこには彼女と友人との会話が記録されていた。
「〇〇ちゃんは722226のこと好きだもんね。」
「今日も722226赤いジャージだったよ。」
そう、暗号で書かれているのだ。
小学生にしてこの危機管理能力、おそるべし!!
赤いジャージを着ている男子は俺しかいない!!
そして26は俺の背番号だ。
たぶんこれは俺のことだ。
気絶しそうになった。
そんなある日、彼女の友達から「これ〇〇ちゃんから!」と手紙を受け取った。
「なにが?」と全くピンと来てないという役を見事に演じきりダッシュで帰宅。
誰も見つからないようにトイレで読んだ。
そこには昼休みも授業中も、ずっと僕をみていると書かれてあり、僕のことが好きだと綴られてあった。
人生で一番嬉しい手紙をもらった。何度もなんども読み返した。
この後僕はどう返事を返したのは覚えていないのだが、この日から僕たちは自然と付き合うと言う形になりその関係が中学3年生まで続いた。
あの頃から少し少し気になっていて、なんとなく気づいたことがある。
毎月席替えがあるのに4ヶ月も席替えがないのはおかしかった。
成績優秀な彼女が先生にお願いしていた気がする。頭のいい彼女にお願いされて断れなかったのではないか。
それほど僕と彼女が隣の席になって数ヶ月も席替えがなかったのはおかしかった。
完全に両思いだったのに彼女に告白させてしまったこと。
大人になって、当時の僕は待つばっかりでいくじなしで、小さな少女に全面を任せてしまったことを恥ずかしく思う。
彼女は僕とうまくいくためにいろんなことを努力してくれたんだと思う。
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
僕の彼女に対する失敗はこの時ばかりでなく、数年後まで持ち越される。
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■ 曲解説 (7)
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