THE NEUTRAL =歩道橋の上=

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2012/04/22

僕の胸に眠る恋の話、２

初めて女性から好きだと言われたのは小学２年生の時。
それ以降、僕はもはや数えきれないほどの告白を受けて来たという幸せな七夕やろうである。
本当にこれを書くと自慢のように聞こえるのだけれども、これはこれで大変な事も多いのと、後はそんな人生の人もいるってことで気楽に読んでほしい。

そんなわけだから今日まで告白された人すべて覚えているかと聞かれれば、正直自信がない。
胸に残っていない恋の話である。
告白した方からしたら「ふざけんな！！」ってことだろうけど。

そんな僕だけれども、今回のテーマで昔を思い出した時、ふっと１人の女の子がよぎった。

大学時代僕には週に６日通う弁当屋があった。
いつも頼むのは「大関さん弁当」か「B定食弁当」。
ほぼ毎日通うわけだから、そりゃお店の人も僕の顔を覚えるし、メニューも一緒なもんでもはや僕が行くと笑いが起こっていた。
ここからは僕の推測だけれども、きっと店内で「金髪のアイツ、今日は大関か、B弁当かどっちだと思う？」という賭けが起こっていたに違いない。

その弁当屋は店長以外は全員女性だった。（おそらく同じ大学の人だと思うけど、西日本最大級の総合大学と言われていた我がマンモス大学では顔を合わす事もない。）

そんな中、火曜日になるといる女の子がいた。
そしてその女の子は僕が行くと友達から押し出させるようにして照れながらレジに来るのだ。

こう書くとおとなしい文系のイメージを持つと思うが、ピアスをしこたましまくったパンキッシュな女の子だった。
同じ匂いがしたのだろうか、彼女は僕に好意を抱いてくれていたようだった。

で、この話、ここまでなのだ。

僕は彼女から告白されていなし（正直覚えていないのだけれども）、ちょっと良いなぁって思った人がいたって話は女子からしたらざらにある話だと言うのは分かっている。
でも、僕は時折もはや顔も思い出せない、名前も年齢すらも知らない彼女の事を思い出す。

きっと彼女は僕の顔どころか、存在も忘れてしまっているだろうなぁ。

このように、人が人に好意を抱くって事は特別な事のようでもあり、いつかは忘れちまうようなちっぽけな事だったりする。
人を愛する時は前者の気持ちを覚えておき、どうしようもない別れの特は後者の精神を刻んでおきたいものだ。