THE NEUTRAL =歩道橋の上=

2015/11/19

戦友

今、我が家を見渡すと鍵盤やギターが並んでいる。
すべて合計するとなかなかな金額になるが、いったいいつオレはこれを買ったんだ！？と貯金残高を調べ直したくなる。

デビューすると楽器は買ってもらえるものだと思っていた。
しかしながらそれは大間違い。
そりゃそうだ買ってもらった段階でそれは事務所やレコード会社のものになるのだから、この先もずっと自分のものとして愛用して行くならば己で買うべしっっ！なのだ。あべしっ！

デビューしていい点は、モニターと言って、楽器メーカーと契約してその楽器の宣伝となるからどうぞ使ってくださいというミュージシャンなら一度は憧れる話が転がり込んでくる事だ。
実際僕も当時使っていたTEISCOというギターを一本頂いた（「サンダー」という歌のテーマになったギター）。
僕の場合は実際に使っていたギターだったし、それ以外のギターは使ってはいけません！！という厳しい縛りはなく、河合楽器さんの楽器に対する「愛」と「思い」でご好意としていただいたものだった。この事に関しては１０年以上経った今でも、いや経った今だからこそ深く感謝している。

ところが通常、このモニターというのを契約してしまうと、そのメーカーのその楽器以外使う事はNGとなり使いたい音が変わったときもそのギターを使わなきゃいけないのと、なによりも、ただでもらったものを大切にしないという人のアホな性質と言いますか、、、その楽器に愛着がわかなくなってしまうのだ。

僕も今日までエレキギターを何本も変えて来たが、ようやく今のテレキャスターに落ち着いた。
そして今、部屋を見渡すと数々のステージを共に戦ったギターが古くからの友人のように僕の創作作業を見守っている。
ギターは人目惚れで、出会ったら最後、それが運命のごとく購入してしまうのだが、今こいつらを見渡してもあの時買っておいて良かったと心から思う。

もちろんこのギター達もレコーディングでは大活躍だ！！