2008/03/26
バカのスピン、九死に一生
これはボクの知人の話である。
けっしてボクではない。
彼は18歳になってすぐに車の免許を取った。
今まで自転車で動ける範囲で遊んでいたのが、急に世界が広がった、らしい。
彼の18歳と言えば本当に駅前の中心で愛を叫んでしまうほどのおバカな頃である。外国人の男の人とストリートファイトを行うほどのバカな頃である。
とにかくバカな頃である。
バカが車という道具を手にするとバカな使い方しか知らない。
ゲタで運転してゲタがアクセルに挟まってしまい事故りかけたり、何秒間目をつぶって運転出来るか?などという、いっその事そのまま永遠に閉じててくださいと言いたくなるような一人度胸試しをやってみたり。
ここではとても書けないが、光よりも早いんじゃないかという程のスピードを出してみたり、ちなみに後少し踏み込めばタイムトラベルしたかもしれないと思うほどである。
書いていてこれは本当にオレの・・・いや、これは本当に知人の話か?と思うほどのバカっぷりである。
そんなバカが友達3人を乗せて高速道路を運転中、隣の車を追い越しにかかった。
すると少しだけとなりの車が近寄って来た。
あわててハンドルを少し切った。
高速でハンドルを切ったものだから車体が揺れて片輪走行に。
すぐさま逆方向にハンドルを切ったら今度は逆側が浮いてまたもや片輪走行に。
それを2度ほど繰り返して、猛スピードで反対車線のガードレールに突っ込んでいった。
ボク・・・いや、彼は死んだと思った。
ドラマのようにゆっくりとしたスピードでガードレールに突っ込んでいった。
その最中、色んな事が頭の中を駆け巡った。
「お父さん、お母さんごめんなさい。車ダメにしちゃった。きっと助手席の友人もダメだろうな。友人の両親は良い人だけど、きっとお父さんもお母さんも彼らから責められるだろうな。後ろにいるみんなもごめん。短い人生だったな。」
時間にして0.1秒。(日常でこれほど頭の回転が速ければ、もっといろいろと役立と思うのだが、人の体は本当に良く出来ている。)
どっからどうみても絶対に駄目。
それでも必死でハンドルは切っていた、らしい。
ギュルルルルッルルルルルルルルルルルル、キーーーーーーーーーーーィ!!!!!!
プシューーー。
・・・。
・・・・・・。
あれ?
あれ?
あれ、生きている。
気が付くと車はスピンして反対車線に止まっていた。
一車線分しかない反対車線にスピンして止まるなんて、二階から目薬を差すような難しさである。
それでもボ・・・彼は、見事その目薬をドンピシャ黒目で受け止めた。
車は奇跡的に傷一つない。
オートマなのにエンストしている以外は何一つおかしいところはない。
高速道路でスピン、反対車線は一車線。反対車線から車が来ていてもアウトである。アウトどころかチェンジである。
運というものがあるならば、彼は一生分の運をそこで使い切ったのかもしれない。
それ以来、彼を含め、同乗者4人の口癖は「一度死んだこの命!今更怖いものはない!」になった。
それだけでもボク・・・、いや、彼は救われたと思うしかないよな。
本当に死はいつも隣り合わせ。
あの時くたばっててもおかしくない。というか、むしろ生きていた方が不思議だ。
彼はふと思うときがあるそうだ。
人間一つや二つこんなエピソードを持っているのではないだろうか?
今日まで生きている方が本当に奇跡なのではないか?
いつか、自分に子供が出来た時、こんな隣り合わせの死の中の生をどう見守っていくのだろうかと。
生きているってことの喜びを、せめて一年に一回くらいは噛み締めないとな。
って、彼は言ってた。
けっしてボクではない。
彼は18歳になってすぐに車の免許を取った。
今まで自転車で動ける範囲で遊んでいたのが、急に世界が広がった、らしい。
彼の18歳と言えば本当に駅前の中心で愛を叫んでしまうほどのおバカな頃である。外国人の男の人とストリートファイトを行うほどのバカな頃である。
とにかくバカな頃である。
バカが車という道具を手にするとバカな使い方しか知らない。
ゲタで運転してゲタがアクセルに挟まってしまい事故りかけたり、何秒間目をつぶって運転出来るか?などという、いっその事そのまま永遠に閉じててくださいと言いたくなるような一人度胸試しをやってみたり。
ここではとても書けないが、光よりも早いんじゃないかという程のスピードを出してみたり、ちなみに後少し踏み込めばタイムトラベルしたかもしれないと思うほどである。
書いていてこれは本当にオレの・・・いや、これは本当に知人の話か?と思うほどのバカっぷりである。
そんなバカが友達3人を乗せて高速道路を運転中、隣の車を追い越しにかかった。
すると少しだけとなりの車が近寄って来た。
あわててハンドルを少し切った。
高速でハンドルを切ったものだから車体が揺れて片輪走行に。
すぐさま逆方向にハンドルを切ったら今度は逆側が浮いてまたもや片輪走行に。
それを2度ほど繰り返して、猛スピードで反対車線のガードレールに突っ込んでいった。
ボク・・・いや、彼は死んだと思った。
ドラマのようにゆっくりとしたスピードでガードレールに突っ込んでいった。
その最中、色んな事が頭の中を駆け巡った。
「お父さん、お母さんごめんなさい。車ダメにしちゃった。きっと助手席の友人もダメだろうな。友人の両親は良い人だけど、きっとお父さんもお母さんも彼らから責められるだろうな。後ろにいるみんなもごめん。短い人生だったな。」
時間にして0.1秒。(日常でこれほど頭の回転が速ければ、もっといろいろと役立と思うのだが、人の体は本当に良く出来ている。)
どっからどうみても絶対に駄目。
それでも必死でハンドルは切っていた、らしい。
ギュルルルルッルルルルルルルルルルルル、キーーーーーーーーーーーィ!!!!!!
プシューーー。
・・・。
・・・・・・。
あれ?
あれ?
あれ、生きている。
気が付くと車はスピンして反対車線に止まっていた。
一車線分しかない反対車線にスピンして止まるなんて、二階から目薬を差すような難しさである。
それでもボ・・・彼は、見事その目薬をドンピシャ黒目で受け止めた。
車は奇跡的に傷一つない。
オートマなのにエンストしている以外は何一つおかしいところはない。
高速道路でスピン、反対車線は一車線。反対車線から車が来ていてもアウトである。アウトどころかチェンジである。
運というものがあるならば、彼は一生分の運をそこで使い切ったのかもしれない。
それ以来、彼を含め、同乗者4人の口癖は「一度死んだこの命!今更怖いものはない!」になった。
それだけでもボク・・・、いや、彼は救われたと思うしかないよな。
本当に死はいつも隣り合わせ。
あの時くたばっててもおかしくない。というか、むしろ生きていた方が不思議だ。
彼はふと思うときがあるそうだ。
人間一つや二つこんなエピソードを持っているのではないだろうか?
今日まで生きている方が本当に奇跡なのではないか?
いつか、自分に子供が出来た時、こんな隣り合わせの死の中の生をどう見守っていくのだろうかと。
生きているってことの喜びを、せめて一年に一回くらいは噛み締めないとな。
って、彼は言ってた。
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